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50代からの新NISA「守りながら増やす」完全ガイド

目次

「今さら」ではなく「今こそ」が始めどき

「50代から投資を始めても、もう遅いんじゃないか…」

そんなふうに思っていませんか? 実は、私も最初はそう感じていました。でも、データを調べてみると、まったく違う現実が見えてきたんです。

人生100年時代と言われる今、50代はゴールではなく「折り返し地点」です。定年後も運用を続ければ、20年以上の長期投資が十分に可能なんですよね。むしろ金融庁のデータを見ると、50代のNISA口座開設数は他の年代より多く増加しているんです。つまり、多くの50代が「今こそ始めるべきだ」と気づき始めているということです。

それに、50代には若い世代にはない強みがあります。それは「資金力」です。若い頃と違って、ある程度まとまった貯蓄がある方も多いでしょう。この資金力を活かせば、「キャッチアップ投資」、つまり遅れを取り戻す投資が可能になるんです。

この記事では、難しい投資理論ではなく、50代が「安全第一」で新NISAを始めるための具体的な手順をお伝えしていきます。読み終わる頃には、「よし、やってみよう」と思えるはずです。一緒に学んでいきましょう。

なぜ50代の新NISAは「守り」が8割なのか

若い人たちの投資話を聞いていると、「全力でオルカン(全世界株式)!」なんて景気のいい言葉が飛び交っていますよね。でも、50代の私たちには、ちょっと違う戦略が必要なんです。

「失敗を取り返す時間」が短いという現実

20代や30代なら、たとえ投資で失敗しても、働いて稼ぎ直す時間があります。でも50代の私たちは、正直に言って、その時間があまり残されていません。だからこそ、大勝ちを狙うよりも「負けないこと」を最優先にする。これが50代の投資哲学なんです。

リスク許容度という言葉を聞いたことがありますか? これは「どれだけの損失に耐えられるか」という、投資における重要な概念です。若い頃は多少の含み損にも耐えられたかもしれません。でも今は、老後資金という明確なゴールが見えているからこそ、大きな損失は避けたいですよね。

新NISAの「無期限化」が50代に優しい理由

実は、2024年から始まった新NISA制度には、50代にとって非常にありがたい変更点があります。それが「非課税期間の無期限化」です。

旧NISAでは5年や20年といった期限があり、「その期間内に売らなきゃ」というプレッシャーがありました。でも新NISAでは、その制限がなくなったんです。これが何を意味するかというと、定年時に相場が悪くても「売らずに待つ」という選択肢が取れるようになったということなんです。

例えば、65歳で定年を迎えた時、たまたま株式市場が大暴落していたとしましょう。旧制度なら「期限が来るから売らなきゃ」と焦ったかもしれません。でも新NISAなら、相場が回復するまでじっくり待てるんです。この「焦らなくていい」という安心感は、50代の投資にとって本当に大きいと思いませんか?

iDeCoよりNISAを優先すべき理由

「iDeCo(個人型確定拠出年金)もあるけど、どっちがいいの?」という質問をよく聞きます。結論から言うと、50代ならNISAを優先したほうがいいケースが多いんです。

その最大の理由は「流動性」、つまり「いざという時の換金のしやすさ」です。iDeCoは60歳まで引き出せないという厳格なルールがあります。でも50代になると、親の介護が必要になったり、自分の病気で急に医療費が必要になったりと、予測できない出費が増えてきますよね。

NISAなら、必要な時にいつでも換金できます。この「いざという時の安心感」は、リスク管理の一部なんです。もちろん、余裕資金が十分にあるならiDeCoとの併用もありですが、まずはNISAから始めるのが賢明だと私は考えています。

「守り8割」の具体的な意味

では、「守り8割」とは具体的にどういうことでしょうか? これは、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)において、値動きの激しい資産の比率を抑えるということです。

データを見てみましょう。株式100%のポートフォリオは、良い年には30%も増えることがありますが、悪い年には30%以上減ることもあります。一方、株式と債券を半々にしたポートフォリオなら、良い年の上昇は15%程度に抑えられますが、悪い年の下落も15%程度に収まるんです。

50代の私たちにとって、どちらが安心できるでしょうか? 私なら後者を選びます。なぜなら、資産が1000万円あった場合、300万円の含み損と150万円の含み損では、精神的な負担がまったく違うからです。

守りながら増やす。これが50代のNISA戦略の基本です。次のセクションでは、この考え方を具体的なポートフォリオに落とし込んでいきます。

50代のための「最強ポートフォリオ」戦略

「で、結局何を買えばいいの?」というのが、一番知りたいところですよね。ここでは、50代に適したポートフォリオを具体的に見ていきましょう。

「オルカン一択」は50代には荒すぎる?

投資の世界では「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンが人気です。確かにこれは素晴らしい商品で、世界中の株式に分散投資できます。でも、50代の私たちにとっては、ちょっと変動幅が大きすぎるかもしれません。

オルカンのような株式100%の商品は、リーマンショックの時には50%以上も下落しました。1000万円が500万円になる。頭では「長期投資だから大丈夫」と分かっていても、実際にその数字を見た時、冷静でいられるでしょうか?

実際に、退職金を一度に全額、株式投信に投入した50代の方が、直後の暴落でパニック売りしてしまい、大きな損失を確定させてしまった例があります。これは決して珍しい話ではないんです。

バランス型ファンドという選択肢

そこで注目したいのが「バランス型ファンド」です。これは株式と債券、時にはREIT(不動産投資信託)なども組み合わせた商品で、自動的にバランスを調整してくれるんです。

代表的なのは以下のような商品です:

  • 4資産均等型: 国内株式、外国株式、国内債券、外国債券を25%ずつ
  • 8資産均等型: 上記に加えて国内REIT、外国REITなども含めて分散

これらの商品の良いところは、リバランス(資産配分の調整)を自動でやってくれることです。普通なら、株が上がったら一部売って債券を買い足す…なんて作業が必要ですが、バランス型ならそれをプロが勝手にやってくれます。

変動幅も株式100%に比べれば穏やかです。リーマンショックの時でも、バランス型なら下落幅は20〜30%程度に抑えられました。それでも辛いですが、50%下落よりはずっとマシですよね。

「カウチポテトポートフォリオ」という考え方

もう一つ、とてもシンプルな方法があります。それが「カウチポテトポートフォリオ」です。変わった名前ですが、中身は単純。「現金50%、株式50%」というだけです。

例えば、600万円投資するなら、300万円は普通預金などで保持し、残りの300万円をオルカンなどの株式投信に投資する。これだけです。そして毎月の積立も、半分は預金、半分は投資、という形で続けていきます。

「えっ、それじゃ半分しか運用してないじゃないか」と思いましたか? でも考えてみてください。株式部分が30%下落しても、全体では15%の下落で済みます。そして株式部分が30%上昇すれば、全体では15%の上昇です。

これくらいの値動きなら、夜もぐっすり眠れるんじゃないでしょうか。投資で一番大切なのは、「続けられること」です。ハイリスク・ハイリターンで途中で怖くなって止めてしまうより、ローリスク・ミドルリターンで最後まで続けるほうが、結果的に資産は増えるものなんです。

債券の役割を理解する

「債券って何?」という方もいるかもしれませんね。簡単に言うと、国や会社にお金を貸して、利息をもらう仕組みです。株式に比べて値動きが小さく、株が下がる時には債券が上がる傾向があります。

50代のポートフォリオに債券を入れる理由は、この「株と反対に動く」という性質を活かすためです。株式が暴落した時、債券が踏みとどまってくれることで、ポートフォリオ全体のダメージを和らげてくれるんです。

具体的な商品としては、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」や「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」などがあります。ただ、最近は金利が低いので債券の魅力は以前ほどではありません。そのため、前述の「カウチポテトポートフォリオ」のように、現金で持っておくのも十分に有効な戦略だと私は考えています。

自分に合った配分を見つける

結局のところ、「これが絶対正解」というポートフォリオはありません。大切なのは、自分のリスク許容度に合った配分を見つけることです。

目安としては、以下のような感じでしょうか:

  • 保守的(株式30〜40%): 元本割れが絶対に怖い、5年以内に使う可能性がある
  • バランス型(株式50%): 程よいリスクで程よいリターンを狙いたい
  • やや積極的(株式60〜70%): ある程度のリスクは受け入れられる、運用期間が15年以上ある

私のおすすめは、50代前半なら「株式50〜60%」、50代後半なら「株式40〜50%」くらいから始めてみることです。そして実際に運用してみて、含み損が出た時の自分の感情を観察してみてください。「これは耐えられる」と思えるなら、その配分があなたに合っているということです。

次のセクションでは、まとまった資金をどう投入するかについて、詳しく見ていきましょう。

退職金・まとまった資金の「正しい投入法」

50代の投資で最も危険な落とし穴、それが「まとまった資金の一括投資」です。ここを間違えると、取り返しのつかないことになりかねません。

退職金1000万円を一気に投資した人の悲劇

実際にあった話をお伝えします。Aさん(58歳)は、退職金として受け取った1000万円を、銀行の窓口で勧められるまま、すべて株式投信に投資しました。「長期で持てば増える」と言われたからです。

ところが、投資の翌月に市場が大きく調整し、資産は30%も減少。700万円になってしまったんです。Aさんは毎日スマホで資産残高を確認しては、胃が痛くなる日々を送りました。そして耐えきれず、結局は損失を確定して売却してしまったんです。

これは「高値掴み」と「狼狽売り」という、投資における二大失敗パターンの典型例です。もしAさんが時間を分散して投資していたら、このような結果は避けられたかもしれません。

ドルコスト平均法という魔法

「まとまった資金があるのに、なぜ少しずつ投資するの? 早く全額投資したほうが、複利効果が大きいんじゃないの?」

確かに理論上はそうです。でも、人間の心理はそう単純じゃありません。投資した直後に暴落が来たら、多くの人は耐えられないんです。

そこで活用したいのが「ドルコスト平均法」、つまり時間を分散して投資する方法です。例えば1000万円あるなら、以下のような投入プランが考えられます:

  • 3年プラン: 月々約28万円ずつ投資(年間336万円)
  • 5年プラン: 月々約17万円ずつ投資(年間204万円)

このように分散することで、高値で買ってしまうリスクを減らせます。相場が高い時には少ししか買えませんが、相場が下がった時には多く買えます。結果として、平均購入単価を平準化できるんです。

つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け

新NISAには「つみたて投資枠(年間120万円まで)」と「成長投資枠(年間240万円まで)」の2種類があります。この2つをうまく使い分けることで、効率的にキャッチアップ投資ができます。

具体的なプランを見てみましょう。例えば、まとまった資金が1200万円あるケースです:

55歳からの5年プラン

  • つみたて投資枠: 月10万円(年間120万円)を自動積立
  • 成長投資枠: 年初に一括で100万円投資(余裕があれば年240万円まで可能)
  • 合計: 年間220万円 × 5年 = 1100万円

このペースなら、60歳までに1100万円を無理なく投資できます。そして何より、月々の自動積立と年1回の手動投資という、シンプルなルーティンで管理できるんです。

スポット購入のタイミングはどう決める?

「成長投資枠で年1回投資するって言っても、いつ買えばいいの?」という疑問が湧きますよね。

正直に言うと、完璧なタイミングなんて誰にも分かりません。でも、一つの目安として「毎年決まった時期に買う」というルールを作ってしまうのが効果的です。

例えば:

  • 毎年1月(年初の習慣として)
  • 誕生月(覚えやすい)
  • ボーナス月(資金的に余裕がある時)

こうすることで、「今は高いかな、もう少し待とうかな」という悩みから解放されます。タイミングを計ろうとすると、多くの場合は失敗するものです。だったら最初から「計らない」と決めてしまったほうが、精神的にも楽ですよね。

「全額投資」は実は危険

ここで大切なことをお伝えします。まとまった資金があっても、すべてを投資に回してはいけません。必ず「生活防衛資金」を確保してください。

生活防衛資金とは、万が一の時のための現金です。目安は生活費の6ヶ月〜1年分。例えば月30万円で生活しているなら、180万円〜360万円は普通預金などで持っておくべきです。

なぜなら、急な医療費や家の修繕、親の介護など、予期せぬ出費は必ず発生するからです。その時に投資資金に手をつけざるを得なくなり、含み損の状態で売却…なんてことになったら、本末転倒ですよね。

まとまった資金 = 生活防衛資金 + 5年以内に使う予定のお金 + 投資可能額

この式をしっかり頭に入れて、投資可能額だけを時間分散して投資する。これが50代の鉄則です。

出口戦略を見据える〜65歳からの「定率取り崩し」〜

投資を始める前に、必ず考えておくべきことがあります。それが「出口戦略」、つまり「どうやって使うか」です。

「全額売却」は最悪の選択肢

「定年になったら全部現金化して、それを少しずつ使っていけばいいよね」

実は、これが一番やってはいけない方法なんです。なぜでしょうか?

理由は二つあります。一つは「売却のタイミングリスク」。定年時に相場が暴落していたら、安値で全部売ることになってしまいます。もう一つは「資産寿命の短縮」。運用を止めてしまうと、お金が増える可能性がゼロになり、ただ減っていくだけになります。

人生100年時代、65歳で定年を迎えても、あと30年以上生きる可能性があります。その間、資産に働いてもらうのを止めてしまうのは、本当にもったいないと思いませんか?

魔法の数字「4%ルール」

ここで登場するのが「4%ルール」という考え方です。これは、資産を運用しながら年4%ずつ取り崩していけば、資産は30年以上持続する可能性が高い、というアメリカの研究に基づくルールです。

具体的な例で見てみましょう。65歳時点で2000万円の資産があるとします:

運用せず取り崩す場合

  • 年80万円使うと、25年で枯渇(90歳で底をつく)

年3%で運用しながら取り崩す場合

  • 年80万円使っても、30年以上持続(95歳まで持つ)

この差は大きいですよね。もちろん、相場は上下しますから、毎年きれいに3%増えるわけではありません。でも長期的に見れば、株式と債券を組み合わせたポートフォリオなら、年3〜4%程度のリターンは現実的なんです。

定率取り崩しの具体的なやり方

「4%ルール」を実践するには、毎年「総資産の4%」を取り崩します。固定金額ではなく、パーセンテージで取り崩すのがポイントです。

例えば:

  • 1年目(資産2000万円): 80万円取り崩す(4%)
  • 2年目(資産が2100万円に増加): 84万円取り崩す
  • 3年目(資産が1800万円に減少): 72万円取り崩す

このように、資産額に応じて取り崩し額を調整することで、資産の枯渇を防げます。相場が良い年は多めに使い、悪い年は少なめに使う。この柔軟性が、資産寿命を延ばす秘訣なんです。

暴落が来たらどうする?

「でも、リーマンショックみたいな大暴落が来たら、どうするの?」

いい質問ですね。確かに、資産が30%も減っている時に取り崩しを続けるのは、精神的に辛いものがあります。そこで、二つの対策を準備しておきましょう。

対策1: 取り崩し率を下げる
通常は年4%取り崩すところを、暴落時は年2〜3%に抑える。生活レベルを一時的に下げることで、資産の回復を待ちます。

対策2: 現金クッションを用意する
生活費の2〜3年分は現金で持っておき、暴落時はそこから使う。その間に相場が回復するのを待つという戦略です。

例えば、年間生活費が240万円なら、2年分の480万円は普通預金で保持。残りを投資に回す。そして相場が良い年に現金クッションを補充する、という形です。

これなら、暴落時も慌てて投資資産を売却する必要がありません。この「慌てなくていい」という安心感こそが、長期投資を成功させる鍵なんです。

NISAは「使いながら増やす」が正解

新NISAの素晴らしいところは、取り崩し(売却)しても非課税だということです。つまり、運用益に税金がかからないまま、必要な分だけ現金化できるんです。

従来の課税口座なら、売却時に約20%の税金が取られました。100万円の利益が出ても、手取りは80万円です。でもNISAなら、100万円がまるまる手に入ります。この差は、長い老後生活において本当に大きいんです。

だからこそ、新NISAは「貯める制度」ではなく「使いながら増やす制度」として活用すべきなんです。定年後も運用を続け、必要な分だけ定率で取り崩していく。これが、令和時代の賢い老後資産管理の形だと私は考えています。

さあ始めよう! 失敗しない新NISA開設5ステップ

ここまで読んで、「よし、やってみよう」と思えましたか? でも「具体的にどうすればいいの?」と不安ですよね。安心してください。ここでは、今日から始められる具体的なステップをお伝えします。

ステップ1: 証券会社を選ぶ(ネット証券一択です)

まず、NISA口座を開設する証券会社を選びます。結論から言うと、ネット証券を選んでください。具体的には「SBI証券」か「楽天証券」のどちらかです。

「近くの銀行で開けば、困った時に相談できるし…」と思うかもしれません。でも、対面の金融機関には大きなデメリットがあります。それは手数料が高い商品を勧められることです。

実際に、銀行窓口で「毎月分配型」の投資信託を勧められ、気づかないうちに手数料で資産が目減りしていた、というケースは後を絶ちません。しかもそういった商品は、そもそもNISA対象外だったりするんです。

ネット証券なら、商品ラインナップが豊富で、手数料が安い優良商品がたくさんあります。そして実は、サポートもチャットや電話で丁寧に対応してくれます。「ネットは不安」と思うかもしれませんが、一度使ってみれば、その便利さに驚くはずです。

ステップ2: 口座開設(スマホで15分で完了)

証券会社が決まったら、早速口座開設しましょう。今はスマホだけで完結できるんです。

必要なもの

  • スマートフォン
  • マイナンバーカード(または通知カード+運転免許証)
  • 銀行口座情報
  • メールアドレス

手順

  1. 証券会社のホームページにアクセス
  2. 「NISA口座開設」ボタンをクリック
  3. 個人情報を入力
  4. 本人確認書類をスマホで撮影してアップロード
  5. 銀行口座を登録

これだけです。実際にやってみると、驚くほど簡単ですよ。申し込みから口座開設完了まで、通常1〜2週間程度かかりますが、その間に次のステップの準備をしておきましょう。

ステップ3: クレジットカード積立を設定する

口座が開設できたら、ぜひ設定してほしいのが「クレジットカード積立」です。これは、毎月の積立額をクレジットカードで支払うことで、ポイントが貯まるという素晴らしい仕組みです。

SBI証券なら三井住友カード、楽天証券なら楽天カードを使うことで、積立額の0.5〜1%がポイントとして還元されます。月10万円積み立てるなら、年間6,000円〜12,000円のポイントがもらえる計算です。

設定方法は簡単です:

  1. 証券会社のサイトにログイン
  2. 「クレジットカード登録」メニューを選択
  3. カード情報を入力
  4. 積立設定でクレジットカード払いを選択

これをやらないと、本当にもったいないですよ。投資で増やす前に、確実にもらえるポイントはしっかり受け取りましょう。

ステップ4: 商品を選んで積立設定

さて、いよいよ商品選びです。セクション2で説明したポートフォリオ戦略を思い出してください。ここでは、リスク別に具体的なファンド名をお伝えします。

保守的(株式40%程度)

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

バランス型(株式50%)

  • カウチポテト: 現金50% + eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)50%

やや積極的(株式70%程度)

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)70% + eMAXIS Slim 先進国債券30%

証券会社のサイトで、これらのファンド名を検索してみてください。そして「積立設定」ボタンを押して、毎月の積立額を入力します。

迷ったら、まずは月3万円くらいから始めてみましょう。それで3ヶ月くらい様子を見て、「もっと増やせそうだな」と思ったら金額を上げればいいんです。無理は禁物ですよ。

ステップ5: 設定したら「放置」する

最後のステップ、それは「設定したら忘れる」ことです。

毎日スマホで資産残高をチェックする必要はありません。むしろ、チェックしないほうがいいんです。なぜなら、日々の値動きを見ていると、どうしても感情的になってしまうからです。

理想的な距離感は「年に1〜2回確認するくらい」。それも、金額を細かく見るのではなく、「順調に積み上がってるな」という程度の確認で十分です。

「パスワードを忘れるくらいがちょうどいい」という言葉があります。もちろん本当に忘れてしまうのは困りますが、それくらい放置していても大丈夫だということです。

自動積立さえ設定しておけば、あとは勝手にお金が働いてくれます。あなたは普段通りの生活を楽しめばいいんです。これが長期投資の最大のメリットなんですよね。

知っておくべき現実

ここまで新NISAの良いところをたくさんお伝えしてきました。でも、誠実にお話しするために、リスクについてもしっかり触れておきます。投資は自己責任です。最後の判断をするのは、あなた自身なんです。

元本割れは「必ず」起こる

まず知っておいてほしいのは、投資をすれば元本割れは必ず経験するということです。「必ず」です。これは脅しではなく、事実なんです。

株式市場は、長期的には右肩上がりですが、その途中には何度も下落があります。1年のうち、資産がマイナスになっている期間のほうが長い、なんてこともあります。

大切なのは、「含み損」と「確定損失」の違いを理解することです。資産が一時的に減っているのは「含み損」で、売却しなければ損失は確定しません。でも、怖くなって売ってしまえば、それは「確定損失」になります。

「損は損でしょ?」と思うかもしれません。でも、含み損の状態で持ち続けていれば、相場が回復した時に元に戻る可能性があります。実際、過去のデータを見ると、全世界株式のような分散された商品なら、15年以上保有すればプラスになる確率が非常に高いんです。

だからこそ、自分が「どれくらいの含み損に耐えられるか」を知ることが重要なんです。そしてそれに合わせて、ポートフォリオを組む。これがリスク管理の基本です。

誰も補填してくれない厳しさ

銀行預金には「預金保険」があり、万が一銀行が破綻しても1000万円までは保護されます。でも投資にはそんな保証はありません。

相場が暴落して資産が減っても、誰も補填してくれません。「そんなこと聞いてない」と言っても、証券会社も国も助けてくれないんです。これが自己責任の意味です。

だからこそ、勉強が必要なんです。この記事を読んでいるあなたは、すでに第一歩を踏み出しています。でもこれで終わりではありません。自分の資産は自分で守る。そのために、学び続ける姿勢を持ってください。

といっても、難しい経済理論を学ぶ必要はありません。大切なのは、基本的な仕組みを理解し、自分に合った戦略を見つけ、それを愚直に続けることです。

制度変更のリスク

新NISAは今のところ非課税ですが、将来的にこの制度が変わる可能性はゼロではありません。例えば、金融所得課税が引き上げられたり、NISA自体の非課税枠が縮小されたりする可能性です。

特に気になるのは「金融所得課税の増税」の議論です。現在は約20%ですが、これが将来30%になる、なんて話も出ています。ただし、NISAは非課税なので、仮に課税強化されても、NISA口座内の資産は守られる可能性が高いです。

つまり、「今のうちにNISA枠を使っておく」というのは、将来のリスクヘッジになるかもしれないということです。でも絶対とは言えません。これも含めて、自己責任で判断してください。

認知機能低下のリスク

これは50代の私たちが直視すべきリスクです。70代、80代になった時、複雑な投資判断ができるでしょうか?

だからこそ、今のうちにシンプルな仕組みを作っておくことが大切なんです。複雑なポートフォリオや、頻繁な売買が必要な戦略は避ける。バランス型ファンド一本とか、オルカン一本とか、とにかくシンプルにしておく。

そして、信頼できる家族に、資産の状況を伝えておくことも重要です。「◯◯証券にNISA口座があって、□□というファンドに投資している」ということを、配偶者や子供に共有しておきましょう。

投資は、人生の最後まで付き合っていくものです。だからこそ、将来の自分が管理しやすい形にしておく。これも大切なリスク管理なんです。

50代の「小さな一歩」が「豊かな老後」を作る

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。たくさんの情報をお伝えしましたが、ここで一度立ち止まって、本質的なことをお話しさせてください。

今日が一番若い日

「もっと早く始めていれば…」と思うかもしれません。でも、過去は変えられません。変えられるのは、これからの未来だけです。

そして、あなたの人生で今日が一番若い日なんです。明日より今日、来月より今月、来年より今年。1日でも早く始めれば、それだけ複利の効果、つまり時間を味方につけられます。

50歳から月5万円を年4%で15年間運用すれば、元本900万円が約1,230万円になります。330万円も増える計算です。でも51歳から始めれば、この効果は少し小さくなります。

「たった1年の差でしょ?」と思うかもしれません。でもその1年が、老後の生活に5万円、10万円の違いを生むかもしれないんです。

「投資は怖い」から「投資は仕送り」へ

投資と聞くと、多くの人が「怖い」「危険」「ギャンブル」というイメージを持ちます。確かにリスクはあります。でも、正しい知識を持って、適切に行えば、投資は決してギャンブルではありません。

私は投資を「将来の自分への仕送り」だと考えています。今の自分が少しずつお金を送ることで、65歳の自分、75歳の自分を助けてあげる。そう考えると、なんだか優しい気持ちになりませんか?

老後の自分は、今のあなたが助けてあげなければ、誰も助けてくれません。公的年金だけでは不安がある今、自分で自分の未来を守る。それが投資の本当の意味なんです。

月1万円からでも、まず始めよう

「でも私には月5万円も積み立てる余裕がない…」と思った方、大丈夫です。月1万円からでもいいんです。いや、月5,000円でもいいんです。

大切なのは、金額ではなく「始めること」。そして「続けること」。

月1万円でも、15年続ければ180万円の元本になります。それが運用によって230万円、250万円になったら、老後の生活にゆとりが生まれます。旅行に行けるかもしれないし、孫にお小遣いをあげられるかもしれません。

始めなければゼロです。でも始めれば、小さくても確実に資産は積み上がっていきます。

あなたの第一歩を応援しています

この記事を読んで、「よし、やってみよう」と思ってくれたなら、私は本当に嬉しいです。

不安もあるでしょう。分からないこともたくさんあるでしょう。でも大丈夫。一歩ずつ進んでいけばいいんです。

まずは証券会社の口座開設から。そこから積立設定。そして放置。シンプルですよね。

あなたの50代からの投資が、豊かで安心できる老後につながることを、心から願っています。一緒に頑張りましょう。


今日から始めるチェックリスト

最後に、今日から始められるアクションリストをまとめました。一つずつチェックして、確実に前進していきましょう。

  • [ ] 生活防衛資金の確認: 生活費の6ヶ月分が現金で確保できているか確認する
  • [ ] 証券会社の選択: SBI証券または楽天証券のどちらにするか決める
  • [ ] 口座開設の準備: マイナンバーカード、銀行口座情報、メールアドレスを準備する
  • [ ] リスク許容度の確認: 自分は株式比率何%が適切か考える(保守的なら40%、バランス型なら50%、やや積極的なら60〜70%)
  • [ ] 積立可能額の算出: 毎月無理なく積み立てられる金額を計算する(まずは1〜3万円からでOK)
  • [ ] 商品の選定: バランス型ファンドか、カウチポテトポートフォリオか、方針を決める
  • [ ] クレジットカードの確認: ポイント還元を受けるためのクレジットカードを用意する
  • [ ] 口座開設の申し込み: 実際に証券会社のサイトで口座開設を申し込む
  • [ ] 積立設定の完了: 口座開設後、商品を選んでクレジットカード積立を設定する
  • [ ] 家族への共有: 配偶者や子供に、NISA口座を開設したことを伝えておく

一つずつ、焦らずに進めていってくださいね。あなたの成功を心から応援しています!

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